ドラッカー

2017年5月18日 (木)

「リソースとしての人」

日本人は、人々は同僚であり最も重要なリソースとして見られなくてはならないという私の考えを最初にかつ最も心に留めた。労働者へのかかる敬意を通してのみ、真の生産性が達成される。

人々はリソースであり単なるコストではない。最も理解のあるマネジャーは望む目標に向けて人をマネジメントすることで何が実現され得るかを理解することから始める。マネジメントは地位や特権を行使することではない。それは「取引きすること」をはるかに超える。マネジメントは、事業においてそして、さらに、多くの他の面において、人々とその生活に影響する。

ソース:The Daily Drucker 19 May.

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2017年5月17日 (水)

「シンジケート(企業連合)としての会社」

GMとトヨタのアプローチはどんなに違っても、なお伝統的な会社から出発する。しかし、全く会社モデルを除くアイデアがある。

1例はヨーロッパ連合の非競争的な製造者により試みられている「シンジケート」である。構成する会社は、中規模の、家族所有の、所有者経営である。それぞれは、狭い、高度に設計された製品ラインでのリーダーである。それぞれは、大きく輸出に依存する。各会社は独立であり、別個に製品を設計し続ける。その主要市場に向け自分の工場で製造し、販売し続ける。しかし、他の市場、とりわけ新興の開拓されていない国に向け、シンジケートは、メンバーのためにシンジケートが所有する工場か、現地の契約製造業者により、製造を手配する。シンジケートは、全てのメンバーの製品のデリバリーを扱い、全ての市場で製品サービスをする。各メンバーはシンジケートの持分を保有し、シンジケートは、各メンバーの資本の一部を保有する。これがなじみのものに聞こえるとすれば、それはこのモデルが19世紀の農家の協同組合だからである。

ソース:The Daily Drucker 18 May.

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2017年5月16日 (火)

「連合としての会社」

連合としての会社の2つの著名な例がある。80年前、GMは初めて、今日の大企業が依拠する、組織概念と組織構造を初めて生み出した。その80年のうちの75年を2つの基本原則に依拠した。我々は、製造するものをできる限り所有し、行うものを全て支配する。今日、それ(GM)は、スェーデンのサーブ、日本のスズキといすゞ等、競争会社の少数出資者となる試みを行い、フィアットの支配的少数派パートナーとなろうとしている。同時に、その製造するものの70~80パーセントを手放した。

2番目の例はまさにもう一つの道を行く。それは、過去20年間最も成功している自動車会社であるトヨタである。トヨタは自らをその中核的機能(core competency)である製造を中心に再構築する。多様な部品・付属品供給者を止め、全ての地域に1か2だけにする。同時に、その製造能力をこれらの供給者を管理するのに使う。それらは、独立した会社であり続けるが、マネジメントから見れば、基本的にトヨタの一部である。

ソース:The Daily Drucker 17 May.

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2017年5月15日 (月)

「非伝統的従業員を管理(manage)する」

フルタイムの労働者、PEOsと派遣社員に加え、新たな会社では、非伝統的従業員からなる、密接に結びつけられるが別に管理される組織があり得る。ますます、労働者は早期に退職するが、仕事を止めない。代りに、彼らの「セカンドキャリア」はしばしば従来と違う(非伝統的な)形をとる。彼らは、フリーランス、パートタイム又は臨時雇い、または、請負業者のために、あるいは自身が請負業者として働く。このように「働き続ける早期退職」は特に知識労働者にとって普通である。

これらの多様なグループを引きつけ保有することは、新しい会社での人のマネジメントの中心的な仕事となる。これらの人々は事業と永続的な関係をもたない。彼らは管理される必要がないかも知れないが、生産的なものとされなくてはならない。彼らは、その専門知識が最大の貢献をする場所に配置されなくてはならない。マネジャーは、これらの非伝統的労働者の専門性開発、モチベーション、満足、生産性について、アウトソーシング契約組織の相手と、親密に取り組む必要がある。

ソース:The Daily Drucker 16 May.

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2017年5月14日 (日)

「PEOとBPOの利用」

会社は人事マネジメントにおいて重要な変化を経験しており、専門的雇用者組織(Professional Employer Organizations)PEOsはこれらの変化への1つの対応であった。この産業を成長させる主たる要因は人事機能を規制する法規制の複雑さの増加と、その結果として起きるこれらの新たな現実を処理するため労働力を管理し維持するプロの専門的知見の必要である。PEOsは主に中小規模の会社に特化する。PEOsを使うことで、マネジャーは解放され、雇用関係規制や事務処理ではなく、その中核能力に集中できる。20年前にはほとんど存在していなかったこの産業は、年30パーセントの割合で成長している。

PEOsとは対照的に、Business Process Outsourcing firms、BPOsは、大企業、概して2万人以上の従業員がいる会社の人事機能に責任を負う。BPO産業の革新者でありリーダーである Exult は、1998年に創業し、今日、グローバルフォーチュン500社の多くのために、賃金台帳、リクルートと配置、訓練管理、従業員データの管理、配置転換と解雇等、人事機能の全域を管理する。マッキンゼーの調査によると、これらの方法で人事マネジメントをアウトソースするマネジメントコンサルタント業は、30パーセントのコストを削減すると同時に、従業員満足を高めることができる。

ソース:The Daily Drucker 15 May.

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2017年5月13日 (土)

「知識労働の細分化」

知識労働は専門化され、それゆえに、ほとんどの組織で細分化する。これらの専門を有効にマネジメントすることは、知識ベースの組織にとって、大きな挑戦である。例えば、病院は、高度に専門化した知識労働者を管理し、配置し、満足させるために、PEOs(専門的雇用者組織)と人材派遣会社にアウトソーシングする。これは、マネジメントの仕事の一部をアウトソースすることになる。現代の病院は知識作業の細分化により生み出された複雑なマネジメントと、その結果としてのPEOや人材派遣会社へのアウトソーシングの例を提供する。

275から300のベッドがあるそれなりの大きさの地域病院でさえ、およそ3000人が働き、その約半分はなんらかの種類の知識労働者である。2つのグループ・・看護師と事業部門の専門家・・はかなり大きく、それぞれ数百人いる。しかし、理学療法士と臨床ラボの人々、精神科のケースワーカー、腫瘍学の技術者、手術患者の準備を整える2ダースの人々、睡眠科の人々、超音波診断技術者、心臓科の技術者、その他の約30の「医療補助専門家」がいる。全てのこれらの専門家の管理が、現代の病院を最も複雑な組織とする。

ソース:The Daily Drucker 14 May.

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2017年5月12日 (金)

「保護主義」

富と仕事の創造者としての製造の衰退は、必然的に新たな保護主義をもたらす。激動の時期への最初の反応は外の冷たい風から自分の庭を守る壁を作ろうとすることである。しかし、そのような壁は、世界基準に達しない組織(とりわけ事業)を守らず、それらをより脆弱にする。

好例が、1929年からの50年間、国内経済を外界から独立させる計画的政策をとったメキシコである。外国との競争を排除するために保護主義の高い壁を構築しただけでなく、20世紀の世界においてメキシコ独自のものであるが、国内企業に事実上輸出を禁じた。近代の純粋なメキシコ経済を作ろうとしたこの試みは、みじめに失敗した。メキシコは、実際には、食物と製造製品の双方において、より一層外国からの輸入に依存した。もはや必要な輸入品への支払が出来なくなったことから、ついには、外国に開かざるを得なかった。そして、メキシコの産業の多くは生き残ることができなかった。

ソース:The Daily Drucker 13 May.

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2017年5月11日 (木)

「製造パラドックス」

2020年に向けた最も信用できる予想は、先進国において、製造での雇用は労働人口の10~12パーセントに縮小するが、生産高は少なくとも2倍になるというものである。製造を変え、生産性を跳ね上げたのは、「リーン生産方式」といった新たな概念である。80年前の大量生産の到来に匹敵する進歩である製造の新たな理論は、情報とオートメーションより重要である。

富と仕事の創造者としての製造の減少は、必然的に、新たな保護主義をもたらし、かつて農業で起こったことを、繰り返す。農家の有権者が少なくなれば、「農家の票」はより重要になった。人数が減るに従い、農家は全ての豊かな国で不釣り合いな影響力をもつ単一の特別利益集団となった。

ソース:The Daily Drucker 12 May.

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2017年5月10日 (水)

「外国為替リスクを管理する」

古く十分にテストされた知見によれば、会社の事業が主に通貨や商品の取引でなければ、会社は必ず負けるし、いずれかに投機すれば深刻に負ける。外国為替リスクは、最も保守的なマネジメントを投機家にする。

経営者は、外貨での売買の損失、国内外の市場での販売と市場地位の喪失といった、様々な種類の外国為替リスクから企業を守ることを学ばなくてはならない。これらのリスクは除去することはできないが、最小にし、少なくとも抑えることはできる。とりわけ、それらは、ヘッジとオプションの利用により、他の保険プレミアムとさほど変わらない、既知の、予測可能な、制御された事業コストに転換できる。会社の金融の「国際化」はまた、純粋の国内企業が為替レートに基づく海外競争に対してある程度自分を守る、最高の、おそらく唯一の、方法である。

ソース:The Daily Drucker 11 May.

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2017年5月 9日 (火)

「政府の病」

政府と1918年から1960年にかけて成人となった世代との間以上に政治的蜜月になったことはない。この期間に誰かが行う必要があると感じたものは全て政府に委ねられ、その仕事は確実に行われるものと、全ての人が信じたように思われた。

しかし、今日、私達の態度は変化している。我々は急速に政府への疑問と不信に向かっている。我々はなお、習慣のみから、社会的な仕事を政府に委ねる。我々はなお、不成功なプログラムを何度も手直しし、進行中の手直しが治癒しないであろうことは、プログラムについて何も悪くないと断言する。しかし、私たちは、不奏功のプログラムを3度直す時には、もはやこれらの約束を信じない。我々はもはや政府からの結果を期待しない。例えば、誰が米国(又は国連)の対外援助プログラムの変更が急速な世界規模の開発を生み出すと信じるだろうか。長い間人々との政府の間の情熱的なロマンスであったものは、今日、どうやって断ち切ればいいかがわからず、長引くことで悪化した、くたびれた、中年の関係となった。

ソース:The Daily Drucker 10 May.

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