稲盛和夫

2012年10月25日 (木)

利益率10%は当たり前

まず収益力を高めること。

「税金は経費と考える」
すなわち「1億円残したかったら、2億円の利益を出す」・・これは盛和塾入門の第一番で、盛和塾の原点。
会社が小さいうえに節税しようと一生懸命考えるから、ますます会社が小さくなる。

流通であれ製造であれ、「売上の10%くらいは税前利益がなければ事業ではない」
←1割の利益も出ない事業をそのまま拡大成長させていくと、非常にリスクが大きくなる。

売上が20億円で税前利益が10%⇒2億円の儲け
半分は税金⇒1億円しか残らない。
利益率が良くなければ設備投資ができない。

高い収益性がなければ、資金調達ができても、償却や金利負担に耐えられない
⇒税引き後利益の範囲内でしか、実際には設備投資や増加運転資金を見込めない。

本当に会社を大きくしようと思うなら、ここで踊り場をつくるべき。
利益率を高めて会社の信用をつくり、リザーブした利益で次の設備投資をしていく方が、はるかに堅実。

(こうして会社を強くする(稲盛和夫))

大阪のシンプラル法律事務所(弁護士川村真文)HP
真の再生のために(事業民事再生・個人再生・多重債務整理・自己破産)用HP(大阪シンプラル法律事務所(弁護士川村真文)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年10月23日 (火)

コストダウン

コストダウンを成功させるには「努力という尺度に常識という限界はない」 という認識をもつこと。
製造に「5%のコストダウンを」と言えば、必ず貴方の前に、「必死に頑張った成果がこの原価です。業界でも○○%の製造原価がかかることになっています」という常識が立ちはだかる。

長い習慣、先代からのルール、業界の常識、その辺りをもう一度見直してみる。考えてみる。
常識というものを疑ってかかる。

円高⇒製造原価が下がる例。
「その間は血の出るような努力をして、何とか落ち着いたのです」という返事。
ならばその血の滲むような努力をもっと先にできないか。

環境が変われば吹っ飛んでしまう常識、こんなものだという常識はどこにでもある。

(こうして会社を強くする(稲盛和夫))

大阪のシンプラル法律事務所(弁護士川村真文)HP
 
真の再生のために(事業民事再生・個人再生・多重債務整理・自己破産)用HP(大阪シンプラル法律事務所(弁護士川村真文)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

値決めは経営

新商品はその「価値」によってお客様が喜ぶ⇒使う人がいくらだったら買ってくれるのかという「価値」で値付けをすべき。

値決めは非常に大事。

利益がでるところ、その的を射ぬくのは針の穴を通すぐらい難しい。
高すぎてもだめ。安すぎれば売れはしても、利益が出ない。
理想の値段とは、お客さんが許してくれる範囲で最高の値段でなければならず、それは一点しかない。

価格というものは一度決めたら値上げできないから、値決めに失敗すると、その後いくら頑張っても甲斐がない。⇒値決めはトップがきめなければならない。

「安ければみんな売れるのです。ただし、それでは会社は利益が出ないのです。だから、お客さんが認めてくれる最高の値段、それでボリュームを売れる人を営業というのです。」
営業の長が先陣を切って値崩れを誘うようなことをされては意味がないのであり、まさにそれは経営者自身が営業の第一線に立って教えなければならないこと。

(こうして会社を強くする(稲盛和夫))

大阪のシンプラル法律事務所(弁護士川村真文)HP
 
真の再生のために(事業民事再生・個人再生・多重債務整理・自己破産)用HP(大阪シンプラル法律事務所(弁護士川村真文)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

現場主義を貫く

成果を得るためには、従業員ではなく、まず経営者自身が現場に行ってすべてを把握しなければならない。

経営では常に「利は現場にある」。
材料そのものを徹底的に吟味して、同業者が知らないような安い仕入れ先をみつけて、自分でトラックを運転して仕入れをする。
社長自身が走り回って、どこよりも安いものを、どこよりも安いコストで仕入れてくる。

経営理念とは、毎日毎日の経営現場における厳しい追求が行われていて初めて生きてくるのであって、トップの現場への精通なくして理念や社風が先行しても意味がない。

(こうして会社を強くする(稲盛和夫))

大阪のシンプラル法律事務所(弁護士川村真文)HP
 
真の再生のために(事業民事再生・個人再生・多重債務整理・自己破産)用HP(大阪シンプラル法律事務所(弁護士川村真文)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年10月21日 (日)

ポジティブに受け止める

●的確な判断のための直観力はどうしたら高められるか。

有意注意の習慣を持って仕事をしているからこそ、いざという時直感が働く。
最初の頃はとにかく「意識を注いで判断するのだ」と思い続けるしかない。
判断力を研ぎ澄ますのは毎日毎日の「有意注意」。
どんな些細な判断でも真剣に、一生懸命考えて下す習慣によってのみ、判断力、直観力が養われる。

私は創業以来、本当に真剣に物事を判断してきた。
その結果、自分でも驚くほど説得力のある結論を導きだし、部下に説明ができる。
一瞬、一瞬気を緩めることなく、恐ろしい集中力でやってきたから、自然と身についてきた。

●危機に臨んでの経営者の心構え、恐怖心に打ち勝つにはどうすれば良いのか。

①「心を落ち着ける」
②「勇気を持って事にあたる。決して卑怯な振る舞いをしない」
③修羅場の中でも「謙虚な気持ちでいる」こと。謙虚さをもって事にあたれば、きっとその中から学ぶことがある。
④最後に「神仏のご加護を信じる」
真剣勝負の修羅場を何度もくぐることによって度胸をつけてきた。

●災難をどう受け止めるか 

「災難に遭うということは、前世も含めて自分の魂が過去に積んできた業が消える時」
業とはカルマ、すなわち原因、因縁。
⇒「災難に遭った時は喜びなさい」

人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力
災難に遭ったことで、熱意が今まで以上に高くなり、考え方が感謝に目覚め、利他心にあふれる。
⇒結果が悪かろうはずがない。

「成功する人は、必ず死線をさまようような大病をするか、大きな挫折を経験している。決して幸運に恵まれることの連続という人生ではなかった」
松下幸之助は「血の小便が出るようなことがなければ一流の経営者にはなれない」と言われた。
本当に悩んで苦しんだ人は、強靭な精神力が養われるから強い。

災害・災難をポジティブに受け止めるか、ネガティブに受け止めるかとういことによって、人生は180度かわってくる。
歴史上奇跡と言われるような成功例、どん底からの復興など、すべてに共通する。
災難に遭ったことをラッキーだと捉えれば、人生は変わってくる。
「ポジティブに生きれば、神のご加護もあるものだ」と心に抱いて、明るい心で頑張って欲しい。

(こうして会社を強くする(稲盛和夫))

大阪のシンプラル法律事務所(弁護士川村真文)HP
真の再生のために(事業民事再生・個人再生・多重債務整理・自己破産)用HP(大阪シンプラル法律事務所(弁護士川村真文)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

仕事に打ち込む

私心なく本当に公職に打ち込みたいなら、経営の第一線を退いてやるべき。

公職を好んでやっている経営者の会社というのは、伸びていない。
「二兎を追うものは一兎をも得ず」のとおり。
若干の名誉欲をくすぐられるだけで、失うものの方が多い。

(こうして会社を強くする(稲盛和夫))

大阪のシンプラル法律事務所(弁護士川村真文)HP
 
真の再生のために(事業民事再生・個人再生・多重債務整理・自己破産)用HP(大阪シンプラル法律事務所(弁護士川村真文)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

潜在意識に透徹するほどの強烈な願望を持つ

経営者が持つべき思い、願望とは、潜在意識に透徹するほどの強烈なものでなければならない。
「こうなればいいのになあ」という単なる願望ではなく、「どうしても、どんなことがあってもやり遂げなければならない」という、強烈な願望でなくてはならない。
寝ても覚めても、いつもそのことを考えているようなものでなくてはならない。

中国の古典に「天の時、地の利、人の和」という言葉があるが、天の時や地の利を得たとしても、最終的に事を決するのは人間であり、その心。
だから、経営者はその心を誰よりも良く理解していると同時に、社員と固い心の絆で結ばれている必要がある。

(こうして会社を強くする(稲盛和夫))

大阪のシンプラル法律事務所(弁護士川村真文)HP
 
真の再生のために(事業民事再生・個人再生・多重債務整理・自己破産)用HP(大阪シンプラル法律事務所(弁護士川村真文)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年10月18日 (木)

人のために尽くす

「人のために尽くす」ということを経営の基本におく。
「同じ一生なら、もっと多くの人から喜ばれるよう経営してみよう」と思い、経営する。

人間が一番強くなるのは、執着から解脱した時。

「儲けたい」「偉くなりたい」、これはみな欲望。
この執着、欲望から完全に抜け出すのは無理だが、「人を喜ばすために」と考えれば、その分我欲が引っ込む。

心が高まっていくのは、実はここから。
京セラの発展も、会社を創って3年目、大変悩んだ末に、「全従業員の物心両面の幸福の追求」ということを経営の基本においてから始まった。

「情けは人のためならず」
「利他」の精神を心に抱いて経営にあたられると良い。

(こうして会社を強くする(稲盛和夫)p29)

大阪のシンプラル法律事務所(弁護士川村真文)HP
 
真の再生のために(事業民事再生・個人再生・多重債務整理・自己破産)用HP(大阪シンプラル法律事務所(弁護士川村真文)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年10月16日 (火)

どの山に登るか

小さな丘に登るのと、ヒマラヤに登るのでは、技術の修練、切磋琢磨してもレベルが違う。
生半可な技術ではエベレストには登れない。

どのような努力をしなければいけないかは、目標点により決まる。
まずは目的を設定する。

(こうして会社を強くする(稲盛和夫)p18)

大阪のシンプラル法律事務所(弁護士川村真文)HP
 
真の再生のために(事業民事再生・個人再生・多重債務整理・自己破産)用HP(大阪シンプラル法律事務所(弁護士川村真文)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年10月15日 (月)

原理原則に基づいて経営する

心を高める必要がある。
「持って生まれた人柄」で経営していくのではなく、「哲学」を求めていく必要。

「人間の魂」は真・善・美という言葉で表される実体。
だから、人間が真実を求め、善きことを求め、美しいことを求めるのは本来的なもの。
物事を判断するには、「魂の基準」で決断することが重要。

「原理原則」に基づいて判断する。
「原理原則」とは、「正、不正の判断基準、または善悪の判断基準、公平、公正、誠実、誠意、愛情、正義、博愛、正直、素直等々のベーシックな言葉で表せる倫理観」。

(こうして会社を強くする(稲盛和夫)p24)

大阪のシンプラル法律事務所(弁護士川村真文)HP
 
真の再生のために(事業民事再生・個人再生・多重債務整理・自己破産)用HP(大阪シンプラル法律事務所(弁護士川村真文)

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)