弁護士

2012年11月23日 (金)

弁護士の役割と価値

他の弁護士ができないことをする。
選ばれる価値はそこにある。

どの弁護士がついても結果が変わらない案件は、誰に頼むかは大した問題ではない。
(依頼を受けても仕事をしない弁護士もいるようだから、そうともいえないかもしれない。)
問題は従来のやり方では解決できない案件。

ビジネスでも、全く異なる業界からの参入者がブレークスルーを起こすように、ブレークスルーを起こすには「新たな視点」が必要になる。
それは「狭い範囲」に特化した弁護士からは生まれない。

「その分野」の考え方を知った上で、それ以外の(場合によっては法律以外の)分野からの(新たな)発想や視点があり、なんとかして突破しようという執念をもつことで、ブレークスルーの可能性ができる。

と思いながら、日頃扱わない分野の判例もフォローし、法律以外の勉強も行っている。

やりがいのある仕事は、依頼者に「正義」がある仕事
それがあれば、なんとかするのは弁護士の役目。

言うは易く行うは難しなんだけどね。

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真の再生のために(事業民事再生・個人再生・多重債務整理・自己破産)用HP(大阪のシンプラル法律事務所(弁護士川村真文))

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2012年11月19日 (月)

ポーターが指摘する産業の収益性の要因で弁護士業界の収益性を考えてみる

会社の収益性を左右する要因の1つは、どの産業にあるかということ。
収益性の高い産業にあれば、儲かる可能性も高くなる。

ポーターは、産業の収益性を左右する要因として、

① 新規参入の脅威
② 売り手の交渉力
③ 買い手の交渉力
④ 代替製品/サービスの脅威
⑤ 既存の競争相手

の5つの要因を指摘した。

弁護士業界でいえば、司法試験合格者を以前の4倍にすることにより、新規参入が増え(①)、過当競争に陥り(⑤)、サービスの受け手の交渉力(③)が高まったという状況。
ついでにいえば、弁護士になるのに金と時間をかけているから、一度参入すれば撤退しない(撤退障壁が高い)。

ポーターが指摘した産業の収益性を決める要因の視点から見てみると、弁護士業界という産業の収益性の現状がよくわかる。

http://www.simpral.com/rontensenryaku.html

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2012年10月 8日 (月)

弁護士の能力

弁護士の能力は総合力。少なくとも次の能力が必要だと考えている。

(1)法律や判例の知識
(2)リーガルマインド
(3)戦略や交渉力
(4)何とかしようとする意欲

(1)法律や判例の知識
これは①依頼者が置かれた状況がどのような「法律効果(権利や義務)」をもたらすかを判断し、②訴訟において「どのような事実が重要か」を把握するために必要である。

裁判で、自分に正義があるということをどれだけ主張しても、それが法的に意味あるものでなければ、望む判断がなされることはない。
裁判所は「(主観的な)正義」ではなく「法」に基づき判断する場である。

(2)リーガルマインド
「契約の解釈」であれ「解雇の正当性」であれ、最終的に判断するのは裁判所である。
そして「リーガルマインド」とは「裁判所の思考方法」や「判断基準」についての「法的な感覚」である。

裁判所は「常識」ではなく特有の「法的な思考」によって判断する。
また、どのような状況の下でどのような認定を行うのかという「基準」についても、「実際の判断」を見なければ、その感覚は身につかない。
そのような「リーガルマインド」を身につけることで、事案についての「正確性の高い」見通しやそれを踏まえた戦略を立てることが可能になる。
そして「リーガルマインド」を身につける唯一の方法は、「裁判所の思考や判断」を学ぶこと、つまり判例を勉強するという地道な努力しかないと考えている。

(3)戦略や交渉力
「戦略」や「交渉力」は「法律」ではない。だから法律学者には必要ない。
しかし「依頼者の正義を実現する」弁護士には重要なスキルである。

世の中には「事実」を認める人ばかりではないし「法律」に従う人ばかりでもない。
「裁判」は当事者に「負担」をかける。
また(判決を書きたくない)裁判官が和解に応じるよう当事者を説得?する場合もある。
そのような具体的な状況の中で、相手(場合によっては裁判官)の状況をふまえ、依頼者の主張を通し、また「依頼者に有利な解決」を得るための技術が必要となる。
それが「交渉理論」や「ゲーム理論」であり「戦略的な考え方」である。

(4)何とかしようとする意欲
「意欲」がなければ、「能力」があっても、いい仕事はできない。これは全ての仕事に共通することである。
そして「意欲」こそが、プラスアルファの解決につながるものである。
しかし上記の能力((1)~(3))がなければ、「意欲」だけでは依頼者の利益を守ることができいないことも事実である。


優秀な弁護士になるためには、「論理的思考力」や一義的に明確な文章を書く「文章力」など他にも様々な能力があると思うが、意識的に学ばずして身につくことはほとんどない。

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