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2021年9月 1日 (水)

遺言書と条件不成就

東京地裁R2.7.13

<事案>
被相続人Aは、平成31年3月に死亡。
Aの妻Bは、Aの生前である平成30年9月に死亡。
AB夫婦には、長女X及びその兄Zがいる。
Aの遺言書の封筒の裏面に、
「◎私がBより先に死亡した場合の遺言書」との記載(「本件封筒文言」)

<判断>
①本件封筒文言はAにより本件封筒の裏面に記載されていたこと、本件封筒は遺言書本分が封かんされ、Aによる表題記載等がなされ、封印がされたもの
封筒と遺言書本分は一体のものとして作成されたと認められ、本件封筒文言は遺言本体の記載と同様に本件遺言に含まれる

Aは、自身の死後においてもBが生存してしている場合に限って、XからBに対する生活援助を継続してもらう必要性があるために、遺言書本分は、Xに一方的に有利な内容⇒本件封筒文言は、Aが死亡した際にBが生存していることを本件遺言全部の停止条件とする趣旨の条項であると認めるのが相当。

BがAの生前に死亡したことにより条件が成就しないことが確定したことによって、本件遺言は効力を失った。

判例時報2485

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