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2020年2月 6日 (木)

褥瘡の発生を防止すべき義務及び褥瘡を適切に治療すべき義務を怠った過失が肯定された事案

東京高裁H30.9.12    
 
<争点>
Yの過失の有無 
 
<原審>
①Aは褥瘡発生のリスクが高い患者であり、本件病院の医療従事者が褥瘡発生防止のための対策を行なうべき一般的な義務がある
②本件病院の医療従事者は、Aに対し、体位交換を最低2時間ごとに実施し、体圧分散寝具を使用し、皮膚に異常がないか観察すべき義務を負う。
③本件病院では、2時間を空けない体位交換がルーティンワークとして実施されず、通常のマットレスを使用
Aの褥瘡発生を防止すべき義務を怠った

④本件病院では、褥瘡認識後も通常のマットレスを使用し、褥瘡診断以降に細菌検査を行わず、黒色壊死や一部肉芽があるのに壊死組織の除去を実施しなかった⇒適切な治療を行うべき義務を怠った。

前記過失がなければ、Aに褥瘡が発生しⅣ度まで悪化する事態も他院での治療を受けるなどの事態も避けることができた高度の蓋然性がある。
⇒過失と損害発生との間に因果関係がある。

⑤その損害は、本件病院、他院での治療関係費及び慰謝料等合計668万2956円。
 
<判断>
原審の判断は相当。 
判例時報2426

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