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2020年2月 1日 (土)

私立高校の柔道部における生徒間のいじめ⇒加害者らの共同不法行為を肯定

福島地裁H31.2.19     
 
<事案>
私立高校の柔道部に所属するXが、同部に所属する同級生であるYらから、継続的かつ執拗にいじめを受けていた⇒うつ状態等になった⇒Yらに対し、共同不法行為に基づき、眼鏡買替費用、通院交通費用、診断書費用及び慰謝料及び逸失利益等の損害賠償を求めた。 
 
<判断>
Xの供述は、客観的証拠及びYらの供述等から認定できる事実と概ね整合し、信用することができる。
⇒Yらが、平成26年7月頃から平成28年12月12日までの間、Xに対し、継続的かつ執拗に嫌がらせ等の言動をしていたことが認められる。 

Yらによる前記言動は、一般的に被害者に恐怖感や嫌悪感を抱かせたり、人格を否定するものであった上、単発ではなく1年以上にわたって継続的かつ執拗に行われていた
⇒悪ふざけの限度を超えたいじめに該当するものであり、不法行為を構成する違法なもの。

Yらは必ずしもすべての行為を共に行っているわけではない
but
Yらがいずれも柔道部に所属し、他の者のいじめ行為に対してXが抵抗できないでいる状況を相互に認識した上で、そのような状況を踏まえて自らもXに対するいじめ行為に加担
Yらは、一連のいじめ行為を共同して行っていたものと認めるのが相当

損害について:
眼鏡買替費用、通院交通費用、診断書費用及び慰謝料(150万円程度)は、前記不法行為により生じたものと認められる。

逸失利益:
Xのいじめ告白後の通学・進学状況や生活状況など
⇒Yらの前記いじめ行為によるうつ状態等によってXの就職が遅れたとはいえず、前記不法行為により生じたものとは認められない。
判例時報2425

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