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2019年11月29日 (金)

病院の責任について、原審と控訴審で事実認定が異なった事案

大阪高裁H30.9.28    

<主張>
X1らの主張:
①本件ティッシュは、本件病院の医療従事者が、加害の故意をもって本件カニューレに詰めたもの
②本件病院の看護師らには、医用テレメータの緊急アラームが鳴った場合、直ちに本件病室を訪問し、本件カニューレに生じた異常を除去する等の措置をとるべきであったのにこれを怠る等の過失がある

Yに対して損害賠償請求。
 
<原審>
本件病院の医療従事者ではない第三者が、本件行為を行った可能性を否定することはできない⇒本件行為を行った行為者が誰かは証拠上不明。
本件病院には過失なし。

X1らの請求をいずれも棄却。 
 
<控訴審>
X1らは、
「医療従事者は、患者の生命・身体の安全を守るため、気切カニューレを閉塞させないように注意すべき義務を負うところ、P1看護師ないしは他の本件病院の医療従事者のいずれかが、本件カニューレ周辺の汚染を防止する等の目的で、本件行為をした後、漫然とこれを除去することを失念して放置したという過失」があるとの主張に変更。
詳細な事実認定をしたうえで、本件行為は、P1看護師ないしは本件病院の医療従事者により行われたものと判断
Aは、本件カニューレに本件ティッシュが詰められたため、激しく流出し続ける粘性が強い痰本件ティッシュと本件カニューレとの間に付着した結果、本件カニューレが閉塞したkとにより窒息死、これによる低酸素状態に起因して、心肺停止(心停止)となった

X1(Aの妻)に対し1500万円
X2及びX3(Aの子)のそれぞれに750万円
を支払うよう命じた。
判例時報2419

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