« 離婚訴訟被告からの、原告の不貞行為の相手方に対する損害賠償請求訴訟と家裁の管轄 | トップページ | タクシー会社の統括運転管理者に対する危険性帯有者(道交法103条1項8号)であることを理由とする運転免許停止処分が違法とされ、国賠請求が認められた事例 »

2019年11月 2日 (土)

人格権(名誉権)に基づきされた、批判的評価の口コミ投稿についての、仮の削除請求

東京高裁H30.6.18    
 
<事案>
歯科医院を経営する医療法人Xが「Google マップ」という地図情報サービスの地図上の店舗・施設について感想・評価等のいわゆる口コミを投稿するウェブサイトを管理・運営するYに対し、当該歯科医院に関する批判的評価が記載された口コミ投稿について、人格権に基づく妨害排除請求としての仮の削除を求めた。 
 
<原審>
1件につき、仮の削除請求が認められた。

他の1件について:
担当医師の当日の治療及び翌日以降の対応に関する批判的意見等を記載したものではあるが、
受忍限度を超えてXの社会的評価を低下させるものではない
違法性阻却事由の存在を窺わせる事情がないとの疎明がない
⇒申立てを却下。 
 
<判断>
抗告棄却
傍論として、次の通り示した。
①事業者側は、不満を述べる口コミについても、ある程度受忍していくことが社会的に求められる
ウェブサイトへの書込みは、国民の表現の自由や知る権利の保障に関係する事柄社会的評価の低下や違法性阻却事由を窺わせる事情の不存在についての疎明があったと判断するには、基本的人権との兼ね合いにも配慮して慎重でなければならない
書込みをした者が当事者にならない本件においては、Xの疎明に対してYが実質的に反証していくことは、事実上不可能に近いことに配慮し、非常に慎重でなければならない。

<解説>
インターネットの検索事業者が生成した検察結果に対するプライバシー侵害に基づく削除請求については、最高裁H29.1.31がある。 

判例時報2416

大阪のシンプラル法律事務所(弁護士川村真文)HP
真の再生のために(事業民事再生・個人再生・多重債務整理・自己破産)用HP(大阪のシンプラル法律事務所(弁護士川村真文))

|

« 離婚訴訟被告からの、原告の不貞行為の相手方に対する損害賠償請求訴訟と家裁の管轄 | トップページ | タクシー会社の統括運転管理者に対する危険性帯有者(道交法103条1項8号)であることを理由とする運転免許停止処分が違法とされ、国賠請求が認められた事例 »

判例」カテゴリの記事

民事」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 離婚訴訟被告からの、原告の不貞行為の相手方に対する損害賠償請求訴訟と家裁の管轄 | トップページ | タクシー会社の統括運転管理者に対する危険性帯有者(道交法103条1項8号)であることを理由とする運転免許停止処分が違法とされ、国賠請求が認められた事例 »