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2018年5月10日 (木)

「渾」の文字と、戸籍法50条所定の「常用平易な文字」

東京高裁H29.5.16      
 
<事案>
Xは、その長男の出生届を戸籍管掌者であるY(東京都目黒区長)に提出したが、同出生届に記載された長男の名は「渾」であった。
⇒Yは、 「渾」の文字は、戸籍法50条及び戸籍法施行規則60条に基づく文字でないとして同出生届を不受理⇒Xは、原審裁判所に対し、同出生届を受理することを命ずる申立て。
 
<規定>
戸籍法 第50条〔子の名の文字〕
子の名には、常用平易な文字を用いなければならない
②常用平易な文字の範囲は、法務省令でこれを定める。
 
<原審>
「渾」は社会通念上明らかに常用平易な文字⇒Yに対して、出生届の受理を命じた。
   
Yが即時抗告
 
<判断>
①「渾身」の文字はインターネット上のニュースサイトでも使用されている
②「渾」の出現頻度は・・・・「卯」等の既に人名用漢字となっている漢字の出現順位を上回った
③「渾」は文字の構造・字形が複雑でなく平易な文字であり、その字義も推測できるものである
④「渾」はJIS第2水準の監事
「渾」は社会通念上明らかに常用平易な文字であると認められるとして、Yの抗告を棄却。

判例時報2362

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