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2018年1月 4日 (木)

カテーテルアブレーション⇒術後脳梗塞と高次脳機能障害等の後遺障害⇒医療過誤(肯定)

名古屋高裁H29.7.7      
 
<事案>
Xが、平成22年8月3日、Yの開設する本件病院において、カテーテルアブレーションを受けた⇒直後に脳梗塞を発症し、高次脳機能障害等の後遺障害が残った

担当医師が
①カテーテルアブレーションの禁忌である左心耳内血栓の所見又はそれを疑うべき所見を見落とした
②本件施術前に十分な抗凝固療法を実施すべき義務に違反した
③カテーテルアブレーションに関する十分な説明をしなかった
と主張し、
Yに対し診療契約上の債務不履行又は不法行為に基づき、損害賠償を請求。 
 
<原審>
①~③のいずれも認められない⇒Xの請求を棄却。 
 
<判断>
①左房ないし左心耳内に血栓が存在する場合のみならず、その存在が疑われる場合であっても、カテーテルアブレーションを実施することは禁忌とされている
②7月22日に撮影されたCT画像にはXの左心耳内に10数ミリの球状の陰影欠損が存在することが認められるし、提出された医師の意見書によれば血栓の存在が疑われるとされている
③本件で実施されたTEEの検査画像から血栓があることが疑われる陰影が存在

TEEの画像から認められるクローバー様の陰影及びいぼ様の陰影は、血栓を疑わせる所見であったと認められる担当医師には、本件施術を実施するにあたり、血栓を疑わせる所見がないことを確認する注意義務を尽くさなかった過失が認められる

Yの損害賠償責任を肯認し、原判決を変更した上、Xの請求を一部認容。 
 
<解説>
カテーテルアブレーションは、経静脈的ないし経動脈的に電極カテーテルを心臓血管内に挿入し、カテーテルを通じて体外から焼灼エネルギーを不整脈源である心筋組織に加え、これを焼灼ないし破壊する治療方法。

判例時報2349

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