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2017年11月 6日 (月)

ドッグラン施設で大型犬が女性に衝突⇒飼い主に損害賠償請求(肯定)

神戸地裁H28.12.26      
 
<事案>
ドッグラン内で、小型犬を遊ばせていた女性Xが、同施設内で大型犬二頭が互いに追いかけ合うようにして走って来て、Xの右膝付近に衝突したため、転倒し頸椎捻挫等の負傷をしたと主張⇒各大型犬の買主Y1及びY2に対し、管理責任違反があるとして、連帯して141万円余の損害賠償請求。 
 
<規定>
民法 第718条(動物の占有者等の責任)
動物の占有者は、その動物が他人に加えた損害を賠償する責任を負う。ただし、動物の種類及び性質に従い相当の注意をもってその管理をしたときは、この限りでない。
2 占有者に代わって動物を管理する者も、前項の責任を負う。
 
<判断>
●本件事故の態様 
Yらの大型犬二頭は、じゃれ合ったり追いかけ合うなどしているうちに、次第に興奮の度合いを高め、走る速度を上げながら、その行動範囲を広げる中、xのいる方向に向けて互いに追いかけ合うように駆けて行き、Xに衝突するに至った。
 
●Yらは相当の注意を払ったか
Yらは、動物の占有者として、動物の種類及び性質に従い相当の注意をもって管理したことを証明しない限り、Yらの大型犬がXに加えた損害を賠償する責任を免責されない。(民法718条)

①Yらは自らの飼い犬の動向を十分監視していたというには疑問がある
②Yらの大型犬がXに衝突するまでの間大型犬に声を掛けたり、これを制止するなど一切していない
③Xにおいて、本件施設においてことさらに危険な状況を作出したなどの事情はうかがえないこと等

Yらには民法718条1項本文に基づき、本件事故によりXに生じた損害について賠償する責任がある。
 
●過失相殺
Xにも一定の不注意があった⇒2割の過失相殺を認め、Yらに対し連帯して103万円余の支払を命じた。

判例時報2342

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