« 不動産業者等によるコンサルティングが弁護士法72条違反と不法行為とされた事案 | トップページ | 産婦が分娩直後の大量出血で死亡⇒損害賠償請求(否定) »

2017年7月15日 (土)

歯のインプラント治療での歯科医の過失による損害賠償請求

東京地裁H28.9.8       
 
<事案>
Yが運営し、院長を務めるY歯科医院でインプラント治療を受けた患者Xが、Yの治療行為により後遺障害が残存する損害を受けたと主張⇒Yに対し、損害賠償請求。 
 
<判断>
●本件事故と本件後遺障害(右側オトガイ感覚神経感覚障害)との間の因果関係
①Xは本件事故の翌日から継続して唇付近の麻痺を訴えている
②Xは本件事故から約1か月後にT病院を受診し、オトガイ神経麻痺との診断を受け、治療を受けている
③T病院で実施されたパントモ撮影(歯科用のX線撮影)では下顎管に達する透過像が認められ、同時に実施されたCT検査ではインプラント埋入窩で神経の断絶が認められる
本件後遺障害は本件事故によるもの
 
●本件診療契約の債務不履行にもとづき、契約を解除し、Yに支払った報酬の全額の返還を求めることができるか?
インプラント治療の工程に照らすと、フィクスチャー(人工歯根)の埋入と上部構造の装着は一般的に治療の工程として分離可能
患者は、インプラント治療に占めるフィクスチャー(人工歯根)の埋入部分の割合に応じて報酬を支払わなければならない。

フィクスチャー(人工歯根)が終わっている本件ではXは報酬の7分の4はYに対し支払う義務がある。

判例時報2330

大阪のシンプラル法律事務所(弁護士川村真文)HP
 
真の再生のために(事業民事再生・個人再生・多重債務整理・自己破産)用HP(大阪のシンプラル法律事務所(弁護士川村真文))

|

« 不動産業者等によるコンサルティングが弁護士法72条違反と不法行為とされた事案 | トップページ | 産婦が分娩直後の大量出血で死亡⇒損害賠償請求(否定) »

判例」カテゴリの記事

民事」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/132655/65538639

この記事へのトラックバック一覧です: 歯のインプラント治療での歯科医の過失による損害賠償請求:

« 不動産業者等によるコンサルティングが弁護士法72条違反と不法行為とされた事案 | トップページ | 産婦が分娩直後の大量出血で死亡⇒損害賠償請求(否定) »