「買収者が貢献するもの」
買収は、期待される「シナジー(相乗効果)」が、いかに魅力的に見えようとも、買収会社が、対象会社が買収者に貢献できるものではなく、それ(買収会社)が購入する事業に貢献できるものをよく考える場合にのみ、成功する。買収会社が貢献するものは異なり得る。それは、マネジメント、技術、あるいは流通での強みかもしれない。貢献は金以外の何かである必要がある。金はそれ自体では、十分ではない。
Travelers による Citibank の買収は、買収会社である Travelers が、Citibank に(差別化につながる)貢献できるものをよく考え、計画したために、成功した。Citibank は世界中の国に拠点を置き、同時に国境を超えたマネジメントを築いた。しかし、製品とサービスにおいて、Citibank は伝統的な銀行であり、その分配的・マネジメント能力は商業銀行が生み出し提供できる製品とサービスをはるかに超えた。そして、Travelers には、多くの製品とサービスがあった。自社がが貢献することができるものは、Citibank の世界的な分配システムとマネジメントが販売できる商売の量を、(ほとんど)追加コストなしで、大幅に増やすことであった。
ソース:The Daily Drucker 13 December.
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