「予想外の失敗」
予想外の失敗は、外に出て、見まわし、聞くことを求める。競争相手の予想外の成功や失敗も重要である。失敗は、常に、イノベーション機会の兆候と考えられ、そのようなものとして真剣にとられるべきである。「分析」するだけでなく、外に出て調査する。多くの失敗は、単なる間違いであり、欲、愚かさ、軽率な流行への便乗、あるいは設計か実行での無能の結果である。しかし、慎重に計画・設計され、念入りに実行されたにもかかわらず失敗した場合、それはしばしば、潜在的変化と(それに伴う)機会を示す。
予想外の失敗は、しばしば、顧客の価値と認知の潜在的変化を知らせる。製品、サービス、その設計、市場戦略が基づく想定は、すぐに時代遅れとなり得る。おそらく、顧客はその価値主張を変えた(彼らは、同じものを買いながら、実際には全く異なる価値を購入しているかもしれない)。例えば、エドセル(Edsel) の失敗後、フォードは「所得区分」はもはや自動車産業に妥当せず、顧客にとって重要なのは「ライフスタイル区分」であると判断した。
自分のものでも競争相手のものでも、重要な予想外の失敗を確認する。失敗のあり得る説明を考える。これらの教訓を事業に適用する。
ソース:The Daily Drucker 14 July.
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