「家族経営の事業」 (毎日ドラッカー、12月28日)
●事業の多数は家族が支配し経営するものである。
米国その他の先進国を含むどこでも、事業の多数は、家族が支配し経営するものである。家族経営は、決して、小規模・中規模の会社に限らない。家族はいくつかの世界最大の企業を運営する。デュポンは、(1802年の創業以来、1970年代中頃に職業的なマネジメントに引き継がれるまでの)170年間、家族のメンバーにより支配・経営され、世界最大の化学会社へと成長した。そして、無名なコイン業者が息子を送り出してヨーロッパ資本の銀行を設立させた2世紀後、ロスチャイルドの名前を冠し、ロスチャイルドによって運営される金融会社はなお、世界の第一等の民間銀行である。
しかし、経営書と経営コースはほとんどが公に所有され職業的に経営される会社を扱い、家族経営事業を扱わない。もちろん、全ての機能的作業・・リサーチ、マーケティング又は会計・・については、職業的に経営される事業と家族で経営される事業に変わりはない。しかし、マネジメントについて、家族事業は独自の異なるルールを要求する。これらのルールは、厳格に守られなくてはならない。さもないと、家族経営は、繁栄はもちろん、生き残らないであろう。
アクションポイント:家族所有の会社の30%未満しか次の第2世代に生き残らず、3世代まで続くのは10%、4世代まで続くのは4%である。何故家族事業は世代から世代への移行が難しいのかを考える。
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