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2013年10月29日 (火)

アスリートに必要なのは才能?

為末大さんの

「成功者が語る事は、結果を出した事に理由付けしているというのが半分ぐらいだと思う。アスリートもまずその体に生まれるかどうかが99%。そして選ばれた人たちが努力を語る。やればできると成功者は言うけれど、できる体に生まれる事が大前提。」

というツイートを見て、感じたことをブログを書きました。

子どもがやっているので剣道を見てきたが、剣道は「才能」で決まる世界ではない。
寺本選手のように長身の全日本選手権覇者もいれば、鈴木選手のように160センチ台の覇者もいる。

剣道でいう「才能」が何を意味するかわからないが、瞬発力といえば、高鍋選手が随一だろう。しかし、その高鍋選手も、日本一になるまで苦労したし、去年優勝した木和田選手に敗れた。ちなみに、その木和田選手も、今年は大阪府の予選で敗れ全日本選手権に出場できない。
「瞬発力」があれば有利だが、それで勝負は決まらない。

剣道をする人で、「努力」の効果を否定する人はいないのではないだろうか。
(本音でも)「努力」より「才能」が大事だと思っている人もほとんどいないと思う。
部活以外に、毎日200本素振りをすれば、必ずその成果は現れる。
才能があって稽古しない人より、特別の才能がなくても稽古する人の方が上にいく。

今年の全日本選手権の優勝候補最有力の内村選手も、身長は高くないが、高校時代、九州学院の監督をして、これほど稽古する生徒は見たことがないと言わせた選手だった。

為末さんは、陸上のことを言われているから、剣道とは違うのだろうが、陸上が才能で決まる競技だとすれば、卓越した才能がない圧倒的多数の人にとっては、上を目指せない競技ということになる。
それでは生まれつきのIQを競うようなものでつまらない競技ということにならないか。

一口に「努力」といってもいろいろある。
竹刀を振ったりかかり稽古をすることだけが努力ではない。
「やらされる」努力もあれば、「自分でする」努力もある。

「工夫」のない「努力」は、どれだけやっても、その効果は知れている。
「才能」であれ「環境」であれ、条件的に恵まれなければ、「工夫」が大事になる。そして、(ビジネスと同じで)恵まれない条件こそが「工夫」を引き出すきっかけになる。

大学浪人の1年間、予備校とバイトと「ピッチャーズバイブル」を読みながらの自主トレーニングで、飛躍的に球威を上げたという上原選手の例は、その好例だろう。

いずれにせよ、「体格」「才能」「練習環境」という、どうにもならないことだけでは決まらない(と思う)からこそ、やり甲斐もあれば希望もある。

幸いなことに、スポーツでも多くの競技は、「努力」や「工夫」でなんとかなる余地は大きいのが現実だと思う。そして、自分の適性を考え、特別な才能がないと思うなら、そういう競技を選べばいい。

「半沢直樹」でも「ごちそうさん」でも、剣道シーンがありましたが、剣道はいいですよ。子どもに何をさせようか迷っている人はぜひどうぞ(笑)。

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コメント

為末大さんの書かれていることは、

・努力だけでは五輪選手になったり、そこで金メダルをとったりすることはできない。
・なぜなら、そのレベルで、より必要になるのは「才能」「環境」だから。
・「才能」「環境」がないのに、「努力」を強いるのは、時として本人に残酷だ。だから~

……という趣旨だと読み取れました。


別に、人間にとって努力が必要ではないなんて書いてないし、正直でまったく正しいと思いました。

反論されている方も多いし、意見は自由だけど、為末大さんの書かれている趣旨を正しく理解できないまま、
枝葉の部分というか、書き方の部分に噛みついている意見が多いように見えます。

川村さんのこのブログも、この本文単体で読めば、おかしなところはないし、頷くところも多いのですが、
そもそも、為末さんの話していることと、違う次元、違う方向性の話になっちゃっているように思います。

投稿: 瀧澤雅 | 2013年10月29日 (火) 19時08分

コメントありがとうございます。
陸上についてはわからないのですが、例えば剣道についていえば、「才能」とは何なのかわからないのですよ。
結局、成功した人について、後から「才能があった」と言っているだけでないのだろうかと。

「努力」を他人が強いるのは大きなお世話だと思いますが、自分で「努力」しようとする人に、お前は才能がないから無理と言うのも大きなお世話ではなかろうかと。

ほんと、「才能」ってどういうもので、どうやってはかるのでしょうね。

投稿: 川村 | 2013年10月29日 (火) 23時12分

>自分で「努力」しようとする人に、お前は才能がないから無理と言うのも大きなお世話ではなかろうかと。

たとえば趣味でやっている人には、水を差す必要はないでしょうし、
あくまでもポジティブな気持ちで取り組んでいる人にも、そんな言葉をかける必要はないかもしれません。
町のスポーツセンターや、町の道場で、スポーツや武道に親しんでいる人たちには無縁です。

為末さんが言っているのは、もっと深刻な場面におけるものだと思いました。
五輪なり、世界一なりを目指しているが、結果が出ない。
「こんなに頑張っているのに、どうしても代表になれない。どうして俺はダメなんだ」と苦悩している選手に対して、
「努力が足りないからだ」「もっと努力するんだ」[やればできる(根拠なし)」という声をかける残酷さ・無意味さを指摘している、貴重なツイートだと思います。

ちょっと極端な例をあげると、ボクシングの辰吉さんがそうじゃないですかね。
あの人、網膜剥離とかで引退した後も、プロ復帰に前向きでした。しかし、たしか周囲がストップをしたはず。
これは才能うんぬんじゃなくて、肉体的・健康面での限界ですから、為末さん・川村さんのお話とはズレるかもしれませんけど、「周囲が限界を知らせる」という意味では近いものがあるかなぁ、と。


才能の図り方は分かりません、指導者が「こいつは無理だ」と評した選手であっても、その後、花開くこともありますよね。
しかし、それはレアケースですし、その可能性は認めつつも、やっぱりそれぞれの競技ごとに、専門の指導者が見極めていくしかないんじゃないでしょうか。

投稿: 瀧澤雅 | 2013年10月30日 (水) 11時30分

コメントありがとうございます。

>「こんなに頑張っているのに、どうしても代表になれない。どうして俺はダメなんだ」と苦悩している選手に対して、「努力が足りないからだ」「もっと努力するんだ」[やればできる(根拠なし)」という声をかける残酷さ・無意味さを指摘している、貴重なツイートだと思います。

そうであれば、その意図を明確にして書かれるべきだと思います。

剣道の場合は身長が高くても低くても大丈夫ですし、隻腕でも強い剣士がいるので、「アスリートもまずその体に生まれるかどうかが99%」というのは当たらないと思います。
個人の身体能力の比重が大きい陸上は特殊で、他の競技(例えば野球)でも、自分の個性に応じた取組みができる場合が多いように思います。

投稿: 川村 | 2013年10月30日 (水) 15時15分

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