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2013年9月 7日 (土)

「ゲーム理論の基本原則」の要約 ゲーム理論(8)

●ゲームとは

戦略的駆け引きの場であり、自分の選択(戦略)の結果は他人の選択と相互作用がある。

ゼロサム:
あるプレーヤーが利益を得れば、それと同量の損害を他のプレーヤーが被るゲーム。

通常は、プレーヤー間で利害が相反する部分もあれば、利害が一致する部分もあり、両者の利益になる戦略自分だけの利益になる戦略が組み合わせてとられる。

●ゲームにおける意思決定

ゲームにおける意思決定は
(1)交互行動的であったり、(2)同時進行的であったり。

(1)交互行動ゲーム⇒ゲーム樹形図を書いて考える。
「ルール1:先を読んで、合理的に今を推量せよ」を実践する。

(2)同時進行ゲーム~推理の堂々巡りが生じる
選択のあらゆる組合せを含んだ一覧表を作ったうえで、以下の手順で考える。
①どちらかに「絶対優位の戦略」(ライバルの選択にかかわらず、自分の選択肢の中で自分の他の選択肢よりも優れている選択)があるかどうかを見極める。

「ルール2:絶対優位の戦略があるときはそれを用いよ」を実践する。

自分には絶対優位の戦略がないがライバルにはある場合、ライバルがそれを用いると予測して、それに対する最善の対応を選択する。

どちらにも絶対優位の戦略なし⇒どちらかに絶対劣位の戦略(ライバルがどの選択をしても自分の選択肢の中で自分の他の選択肢より常に劣っている選択)があるかどうかを判断。
もしあれば
「ルール3:絶対劣位の戦略を考慮からはずせ」を実践する。

これを連続的に行うと、ゲームの範囲が縮小。
ゲームの範囲が縮小する過程で、絶対優位の戦略が現れればそれを選択する。

絶対優位の戦略も絶対劣位の戦略もない

ゲームを極力簡単にしたうえで、
「ルール4:均衡点、すなわち、どちらのプレーヤーにとってもライバルの行動に対し最善の行動となるような戦略のペアを探せ」を実践する。

そのような均衡点が1つあれば、両者がそれを選択。
均衡点が複数あれば、常識的なルールあるいは慣習によって1つに絞る必要がある。

均衡点が1つもなければ、ミックス戦略が必要。

実際には、ゲームには交互行動的部分と同時進行的部分の両面があるものもあり、その場合には、テクニックを組み合わせる必要。

大阪のシンプラル法律事務所(弁護士川村真文)HP
 
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