ケーススタディー③ ゲーム理論(34)
10.必勝法があるのは誰だ
第1手で先手が作れない形を後手が作ることが不可能なゲーム
⇒仮に必勝法が存在するとすれば、それは先手をとること。
11.本当の価格を隠すベール
「全て込み」の値段⇒消費者がよほど丹念に検討しないと、この業者の料金(全て込みの料金)が他社より高く見えてしまう。
(キーボードの文字配列の例と同じように、悪しき均衡が成立している。)
企業は料金全体のごく一部しか宣伝せず、宣伝していない部分で高い料金を手にしている。
見えないところで利益を上げることを前提に、企業は見えやすい部分の価格を引き下げて、消費者を取り込もうと競い合う。
ex.
通話料で儲ける⇒携帯端末を格安価格で提供。
トナーで儲ける⇒プリンターを低価格で販売。
このような状況を改めようと思えば、平均的な利用者が支払う「すべて込み」の料金を提示するよう義務付ければいい。
12.ソロモン王の裁き・再び
「本当のことを言いなさい」と2人の女性に命じるだけでは、真実を引き出せない。
女性たちが戦略的に振る舞えば、自分の利益のために情報を操作する。
それを防ぐには、女性たちに金やその他の何か大事なものをかけさせる。
本当の母親は偽の母親より子供に高い価値を認めている。
⇒(2人の財力が同等であれば)より高い金額を出す方を決めるゲーム。
道路や公園の掃除をさせることにしてもいい。
13.ベイブリッジⅡ
14.1ドルの値段
オークション主催者が1ドル紙幣をせりにかける。
せり値は5セント単位で上がり、最も高値を付けた者が1ドルを得て、最高値の人と2番目の高値の人が自分のつけた値をオークション主催者に払う。
均衡点は1つ:最初の付け値が1ドルで、それ以上誰も値をつけない状態。
付け値が1ドル以下からスタート。
前提:2人の学生が参加し、2人とも財布には2.5ドルもっており、互いに財布の中身を知っている。競り値は10セント単位で上がっていく。
相手の付け値が1.5ドル以下なら、こちらは2.4ドルの付け値で勝てる。
←相手がさらに1ドルを払って1ドルを得ても何のメリットもない。
既についた値は既に失ったものと考えて、1ドルを得るために90セント値を吊り上げるのが合理的。所持金はそれぞれ、2.5ドル。最初に1.6ドルつけた側がオークションに勝つ。それにより2.5ドルまで値を引き上げる準備があるという実行の確約をしたことになる。
超大国の核競争も同じ。
何兆$という軍事費をつぎ込むより、平和的共存という名の共謀のほうがはるかに得策。
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