相手の行動を観察せよ・・・情報の解釈・操作① ゲーム理論(16)
1.結婚願望
スーが欲しいのは信頼性のある「信号」
⇒タトゥーを入れてほしいと頼んだ。
2.他人の言葉が信用できないわけ
他の人の言うことをそのまま信じてはいけないのは、真実を語ることがその人物の利益に反する可能性があるから。
ex.ウェーターにおススメの料理やワインを尋ねる。
安いステーキやワインを推薦⇒信用していい。
高価なステーキやワインを推薦⇒言葉の信ぴょう性を見分けるのが難しい。
利害が完全に対立する相手の宣言に対する唯一の合理的な対処法は、それを完全に無視すること。
(ex.PKのキッカーとキーパー)
政治家も広告業者も子供たちも、みなそれぞれの利害や動機に基づいて戦略的ゲームをしてプレーしている。
自分にとって好ましい結果を実現するために発言する。
では、そうした相手の発する情報をどう解釈すればいいのか?
どうやって自分の主張に信頼性をもたせればいいのか?
3.ソロモン王の裁き
ソロモン王は聡明だったというより、幸運だった。
王の戦略が成功したのは、2人目の女性がミスをしたからにすぎない。
(2人目の女性はもう1人の女性と同じことを言えばよかった。)
4.情報操作のゲーム
すべてに共通する大原則:
スーが経験したように、言葉より行動こそが多くを語る。
他のプレーヤーが何を言うかではなく、どう行動するかを注意深く観察しなければならない。
さらに、相手がそういう目で自分の行動を見守っていることを頭に入れたうえで、どう振る舞うかを考える必要がある。
自分の情報を隠そうとし、他人の情報を知ろうとする。
信号(シグナリング):
他人に知ってもらいたい情報が伝わるように振る舞うという行動。
妨害信号:
他人に知られたくない情報が他人に伝わりにくいように振る舞う。
本来は別の状況にふさわしい行動をあえて取る。
誰かのもっている情報を暴きたい
⇒その情報の内容次第でその人物の取るべき行動が変わるような状況をつくり出す
⇒その人の行動(行動をとらないという対応も含む)を見ることにより、その人物がどういう情報を持っているかがわかる。
~選別(スクリーニング)
ex.スーが恋人にタトゥーを彫るように求めた。
特定の会社なり職種なりで有用なスキルは、たいてい実際に仕事をしながら身につけるのがいちばん効果的。
企業が採用時に本当に知りたいのは、就職希望者の基礎的な思考能力と学習能力。
一流大学の卒業生は「もし私に能力がなければ、プリンストン大学を優秀な成績で卒業できたと思いますか」と言っているに等しい。
~就職希望者の「基礎的な思考能力」と「学習能力」についてのシグナリング。
信号を発するために教育への投資がエスカレートしても、学生の実際の能力には変わりがない⇒得をするのは大学と大学教授だけ。
大阪のシンプラル法律事務所(弁護士川村真文)HP
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