無作為に行動せよ・・・ミックス戦略② ゲーム理論(10)
7.1回きりの勝負
相手を驚かせるには、自分自身もどれを選ぶかわからないような行動を取ること。
出来るだけ選択の幅を広く持ち、(スパイを防ぐため)最後の瞬間に予測不能の方法で行動を決めるとよい。
ディフェンス側は、たまのパスに備えて守りを分散させるからこそ中央のランは成功率が高まる。
8.非ゼロサムゲームでの戦略
現実世界のゲームの大半は、当事者の利害が一致する面と対立する面をあわせもっている(非ゼロサムゲーム)。
非ゼロサムゲームでも、ミックス戦略は役立つか?
条件付きのイエス。
失敗を避けるには、ミックスを協調させること。
雨⇒鹿
晴れ⇒バイソン
9.発見の構図
スポーツ以外の分野でミックス戦略を実行する例はあまり多くない。
(結果をコントロールするビジネスの世界に、結果を偶然に任せるという考えはなじみにくい。)
but
リスキーな戦略を混ぜる狙いは、個別の局面で成功を収めることではなく、決まったパターンを崩すことにより、こちらの手を予測されることを防ぐことにある。
割引クーポン発行で、相手に先回りされることを防ぐには、ミックス戦略を実行して行動の予測可能性を保たなくてはならない。
but
ライバル社同士は協調した方がずっと好ましい結果を手にできる。
出発直前に切符を買う客に割引を行う航空会社は、客がその制度利用の可否を推定するのを防ぐために、残りの座席数を知らせない。
(予測しやすくなれば、割引切符の利用が増え、正規の運賃を支払う乗客が減ってしまう。)
駐車違反:
罰金の額を高くして、取り締まりを緩める。
メーターを使った場合1時間1ドル
罰金が25ドルなら、捕まる確率は25分の1でも十分な効力をもつ。
~
無作為戦略が重要。
取り締まりを逃れようとする側も、無作為戦略を利用できる。
多くの贋の仕掛けや囮の中に本当の玉を隠して、取締側の勢力を分散させ、無力化させる。
ex.
本物のミサイルを贋の囮のミサイルで護送する。
撃ち落とさなければならないミサイルの数に比例して防衛側の費用が高くなるとき、攻撃側はその費用を途方もなく高められる。
(不発弾も混ぜて一緒に発射してしまうという発想。)
10.均衡の見つけ方
11.相手の技術の変化に対応する
キーパーは右に対応するのが上手になると、右を選択する確率が減る。
(←キッカーは右に蹴る頻度を減らす。)
何が最善かを決めるのは、あくまでもほかのプレーヤーの行動(戦略的相互依存性)
12.階段じゃんけん
こちらが進んだ分だけ相手は相対的に遅れる⇒ゼロサムゲーム
相手が何をだしても、相手にとっての利得が等しくなるのは、
パー=1/8、チョキ=5/8、グー=2/8の時
大阪のシンプラル法律事務所(弁護士川村真文)HP
真の再生のために(事業民事再生・個人再生・多重債務整理・自己破産)用HP(大阪のシンプラル法律事務所(弁護士川村真文))
| 固定リンク
「ゲーム理論」カテゴリの記事
- ケーススタディー④ ゲーム理論(35・完)(2013.09.26)
- ケーススタディー③ ゲーム理論(34)(2013.09.26)
- ケーススタディー② ゲーム理論(33)(2013.09.24)
- ケーススタディー① ゲーム理論(32)(2013.09.23)
- 仕事の動機付け戦略 誘因(インセンティブ)③ ゲーム理論(31)(2013.09.22)
コメント