組織の条件 ドラッカー(35)
★メモ
組織の条件:
①明快さ、②経済性、③方向づけの容易さ、④理解の容易さ、⑤意思決定の容易さ、⑥安定性と適応性、⑦永続性と新陳代謝
★
●組織構造の種類
(1) 仕事中心:①職能別組織と②チーム型組織
(2) 成果中心:③分権組織と④擬似分権組織
(3) 関係中心:⑤システム型組織
(4) 意思決定中心:なし
●組織の条件
~組織として最小限の持たなければならない条件
① 明快さ
組織マニュアルの助けなしに、自らの所属や行くべきところ、自らの位置がわからない組織構造は、無用の摩擦、時間の浪費、論争や不満、意思決定の遅れをもたらす。
② 経済性
人を成果に向けて動かすために必要なものは少なければ少ないほど良い。
優れた組織構造は、自らをマネジメントし、自らを動機づけられる組織。
③ 方向づけの容易さ
人や組織単位の関心を、努力ではなく成果に向けさせなければならない。
成果や業績によって評価される者の数を可能な限り増やす。
④ 理解の容易さ
・ 自らに与えられた仕事を容易にできる(仕事の具体化、個別化、明確な定義、何をなすべきかが自ずと明らかな仕事)。
・ 組織全体の仕事を理解できる(自らの仕事が組織全体のどこに位置し、逆に全体の仕事が自らの仕事、貢献、努力にとって何を意味しているかを理解できる)。
・ 組織内のコミュニケーションを助ける。
⑤ 意思決定の容易さ
・ 正しいレベルで意思決定を行い、実際の仕事に移し、成果に結びつける。
・ 意思決定のプロセスを強化。
⑥ 安定性と適応性
・ 自分の知っている人、自分を知っている人がおり、他の人との関係が定着しているコミュニティが必要。
・ 新しい状況、条件、顔、性格への適応能力。
⑦ 永続性と新陳代謝
・ 明日のリーダーを内部から調達⇒有能な者が存分に働ける若さのうちにトップマネジメントに近い階層への到達可能性。
・ 継続学習(組織内の人材が仕事を通じて学び、成長していくことを助ける。)
●トレードオフとバランス
組織構造に関わる条件は、あらゆる組織に適用され、組織内の3種類の活動に適用
組織内の3種類の活動
① 今日の仕事を行い、今日の成果に責任を持つ活動。
② 明日に責任を持ち革新する活動。
③ 今日と明日の活動に方向付けを行い、ビジョンを与え、とるべき方向を決定するトップマネジメントの活動。
以上の条件のすべてをかなりの程度満足させる必要→
・ トレードオフとバランスが必要
・ いくつかの組織構造を同時に適用する必要→5つの組織構造全てについて内容、要求、限界、適性について理解することが不可欠。
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