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2013年8月13日 (火)

プロフェッショナルの倫理・・知りながら害をなすな ドラッカー(21)

★メモ
●リーダー的地位にある者の責任
マネジメントの人間に特有の倫理の問題は、彼等がリーダー的地位にあるという事実から派生してくる。
リーダー的地位にあるグループの一員である=本質的にはプロフェッショナルであるということ⇒プロフェッショナルの倫理(=責任の倫理)が要求される。

●「知りながら害をするな」
プロフェッショナルの責任:「知りながら害をするな。」(2500年前、ギリシャの名医ヒポクラテスの誓いの中に表現されている。)

プロたるものは、医師、弁護士、マネジャーのいずれであろうと、顧客に対して、必ずよい結果をもたらすと約束することはできない。
最善を尽くすことしかできない。
しかし、知りながら害をなすことはしないとの約束はしなければならない。


プロたるものは、自立した存在として政治やイデオロギーの支配に従わないという意味において、私的である。
しかし、その言動が、依頼人の利害によって制限されているという意味において、公的である。
そして、プロの倫理の基本、すなわち公的責任の倫理の基本が、「知りながら害をなすな」である。

●企業倫理以前の問題
これまで、企業倫理や企業人の倫理について説かれてきたことのほとんどは、なんら企業と関係なく、倫理ともほとんど関係のないこと。

① 単純な日常の正直さ(ex.ごまかさない、嘘をつかない、贈賄しない)

企業人のみならず、誰もがしてはならないこと。
必要なことは、企業の重役であれ誰であれ、誘惑に負けたものを厳しく罰すること。

② 潔癖さ。(ex.顧客をもてなすためコールガールを雇う。)

倫理の問題ではなく、人間としての美意識の問題。
髭を剃りながら、鏡の中にポン引きの顔を見たいかどうか。
歴史上、この潔癖さが、指導者、画家や人文学者、インテリの間に、一般的な資質として広まったことはない。

③ 地域社会において積極的かつ建設的な役割を果たす倫理的な責任(自らの時間を地域社会の活動に使う倫理的な責任)。

強制されるべきものではない。
企業内で賞されることがあってはならない。

倫理とも、責任とも関係ない。
隣人として、1市民としての資格における個人の貢献の問題。
仕事の外にあるもの、マネジメントに関わる責任の外にあること。

●リーダー的地位にある者の責任
マネジメントの人間に特有の倫理の問題は、彼等がリーダー的地位にあるという事実から派生してくる。
リーダー的地位にあるグループの一員である=本質的にはプロフェッショナルであるということ⇒プロフェッショナルの倫理(=責任の倫理)が要求される。

●「知りながら害をするな」
プロフェッショナルの責任:「知りながら害をするな。」(2500年前、ギリシャの名医ヒポクラテスの誓いの中に表現されている。)

プロたるものは、医師、弁護士、マネジャーのいずれであろうと、顧客に対して、必ずよい結果をもたらすと約束することはできない。
最善を尽くすことしかできない。
しかし、知りながら害をなすことはしないとの約束はしなければならない。

プロたるものは自立性を持たなければならない。顧客によって、支配、監督、指揮されてはならない。

自らの知識と判断が自らの決定となって表れるという意味においては、私的な存在でなければならない。

同時に、自らの私的な利害によってではなく、公的な利害によって動くことこそ、彼に与えられる自立性の基礎であり根拠である。


プロたるものは、自立した存在として政治やイデオロギーの支配に従わないという意味において、私的である。
しかし、その言動が、依頼人の利害によって制限されているという意味において、公的である。
そして、プロの倫理の基本、すなわち公的責任の倫理の基本が、「知りながら害をなすな」である。

●アメリカの社会的病い
格差増大の錯覚⇒あらゆるものを腐らせる。
ともに生き、ともに働くべき異なるグループ間の人間の信頼関係を破壊する。
社会心理的には「知りながら害をしている」。

この平凡さが、「知りながら害をなすな」の原則を、マネジメントの倫理すなわち責任の倫理にとってふさわしいものとする。

大阪のシンプラル法律事務所(弁護士川村真文)HP
 
真の再生のために(事業民事再生・個人再生・多重債務整理・自己破産)用HP(大阪のシンプラル法律事務所(弁護士川村真文))

 

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