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2013年8月13日 (火)

社会的影響と社会の問題  ドラッカー(18)

★メモ
●社会的責任はどこに生まれるか

自らの活動が社会に対して与える影響から生じる:
組織が社会に対して行ったことに関わるもの

自らの活動とは関わりなく社会自体の問題として生じる:
組織が社会のために行えることに関わるもの

社会の健康はマネジメントにとって必要

●自らが社会に与える影響への責任
自らが社会に与える影響について責任がある。
遅かれ早かれ、社会は、そのような影響を社会の秩序に対する攻撃と見なす。

●社会に対する影響をいかに処理するか
第1:影響の原因となっている活動そのものを中止して影響をなくす。

第2:影響の除去を収益事業にする。

ex.
ダウ・ケミカル:
工場からの汚染をゼロにすることを決定。
除去した汚染物質から新製品を開発し、用途と市場を体系的に創造。

デュポン:
有害物質が含まれていることを問題視⇒工業用毒物研究所
幅広い顧客のために毒性をテストし、無毒性原材料の開発。

but影響の除去を事業上の機会とすることが不可能な場合
⇒同業他社が同じルールを受け入れない限り競争上不利⇒政府規制が必要。

第3:最小のコストで最大の効果をもたらす規制手段を検討し、自ら成案を用意し、正しい規制の立法化を図る。

第4: 費用と効果とのバランスを得るための意思決定が必要。
←ある程度以上影響を除去しようとすると、得られる効果に対して累積的に、エネルギー、資金が必要となる。

社会的影響に対する責任は、マネジメントの責任。
それは、社会に対する責任ではなく、自らの組織に対する責任

●社会の問題が機会の源泉
社会の問題の解決を事業上の機会に転換することによって自らの利益とすることこそ、企業の機能であり、企業以外の組織の機能。

変化をイノベーション、すなわち新事業に転換することは、組織の機能。

社会の問題を事業上の機会に転換するための最大の機会は、新技術、新製品、新サービスではなく、社会の問題の解決すなわち社会的なイノベーションにある。

ex.
フォードは、当時の平均の2倍から3倍にあたる日当5ドルを保証。
⇒辞めていく者がほとんどいなくなり、コストの節減は大きく、その後数年にわたって続いた原材料価格の上昇にもかかわらずT型車の価格を下げ、かつ1台当たりの利益を増大させることができた。

●企業の健康はマネジメントの責任であり、企業の健康は社会の病気と両立しない。

●社会的責任はどこに生まれるか

企業、病院、大学にとって、2つの領域から生まれる。

① 自らの活動が社会に対して与える影響から生じる:
組織が社会に対して行ったことに関わるもの

② 自らの活動とは関わりなく社会自体の問題として生じる:
組織が社会のために行えることに関わるもの

組織が社会に対して与える影響は、それぞれが自らの存在理由とする社会に対する貢献にとどまることがない。
←組織は、それぞれの分野において社会に貢献するために存在する。社会の中に存在する。地域の中に存在する。隣人として存在する。そして社会の中で活動する。そのために人を雇う。

社会の問題は組織にとって重大な関心事たらざるをえない。
←健全な企業、健全な大学、健全な病院は、不健全な社会では機能し得ない。(社会の健康はマネジメントにとって必要)

●自らが社会に与える影響への責任

自らが社会に与える影響について責任がある。
遅かれ早かれ、社会は、そのような影響を社会の秩序に対する攻撃と見なす。
そのような影響を除き、問題を解決するために責任ある行動をとらなかったものに対し、高い代価を払わせる。

ex.1950年頃フォードがシートベルトつきの車を売り出す→売れない→安全車の考えを捨てた→安全性の欠如について攻撃→メーカーを罰することに熱心な法が次から次へと作られた。

●社会に対する影響をいかに処理するか

第1:影響の原因となっている活動そのものを中止して影響をなくすことができるならば、それが最善の答えであり、唯一の優れた解決。

第2:影響の除去をそのまま収益事業にする。(影響の除去を常に事業上の機会とすべく試みる。)

ex.
ダウ・ケミカル:
工場からの汚染をゼロにすることを決定。
除去した汚染物質から新製品を開発し、用途と市場を体系的に創造していった。

デュポン:
有害物質が含まれていることを問題視⇒工業用毒物研究所
幅広い顧客のために毒性をテストし、無毒性原材料の開発を行っている。

影響は事業上の機会に変えることによって除去された。

but、影響の除去を事業上の機会とすることが不可能な場合
⇒同業他社が同じルールを受け入れない限り競争上不利⇒政府規制が必要。

第3:最小のコストで最大の効果をもたらす規制手段を検討し、自ら成案を用意し、正しい規制の立法化を図る。

第4: 費用と効果とのバランスを得るための意思決定が必要。
←ある程度以上影響を除去しようとすると、得られる効果に対して累積的に、エネルギー、資金が必要となる。

社会的影響に対する責任は、マネジメントの責任。
それは、社会に対する責任ではなく、自らの組織に対する責任。

●社会の問題が機会の源泉である

社会の問題は、社会の機能不全であり、社会を退化させる病。
組織、特に企業のマネジメントにとっての挑戦であり、機会の源泉。
社会の問題の解決を事業上の機会に転換することによって自らの利益とすることこそ、企業の機能であり、企業以外の組織の機能。

変化をイノベーション、すなわち新事業に転換することは、組織の機能。

社会の問題を事業上の機会に転換するための最大の機会は、新技術、新製品、新サービスではなく、社会の問題の解決すなわち社会的なイノベーションにある。

ex.
フォードは、当時の平均の2倍から3倍にあたる日当5ドルを保証。
⇒辞めていく者がほとんどいなくなり、コストの節減は大きく、その後数年にわたって続いた原材料価格の上昇にもかかわらずT型車の価格を下げ、かつ1台当たりの利益を増大させることができた。
同社が市場を支配できたのは、この思い切った賃金の引き上げが生んだ総労働コストの節減。
アメリカの労働者は、中産階級として確立された。


企業の健康はマネジメントの責任であり、企業の健康は社会の病気と両立しない。

企業やその他の組織は、自らが及ぼした影響によって生じた問題ではなく、また自らの目的に沿った事業上の機会に転換することができない問題について、どの程度まで責任をとることを許されるべきか?
黒人居住区の問題をマネジメントの社会的責任にすることはできるのか?
それとも社会的責任にも限界はあるのか?
その限界はどこにあるのか?

大阪のシンプラル法律事務所(弁護士川村真文)HP
 
真の再生のために(事業民事再生・個人再生・多重債務整理・自己破産)用HP(大阪のシンプラル法律事務所(弁護士川村真文))

 

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